こんにちは、みそくろです。
このブログでは一度もご紹介したことがありませんでしたが、実は私はキーボードが大好きなキーボードオタクで、事務用・ゲーム用・携帯用など色々含めると、収納に入りきれないほどの大量のキーボードを所有しています。
今回は、そんなキーボード好きが乗じてキーキャップを自作してみましたので、その理由や工程をご紹介します。
キーキャップを自作しようと思った理由
私がキーキャップを自作しようと思った理由は、結論から言うと、ゲーム用に買ったキーボードのWASDキーの色がしっくり来なかったからです。
私がゲーム用に使用しているキーボードはこちら。VARMILOのカスタムキーボードです。
VARMILOのキーボードは大好きで複数台所持しているので、いずれ詳しくご紹介できたらと思っています。VARMILOの読み方は「アミロ」で、中国の深センの会社で、独自性の高いキーボードを販売するキーボードブランドです。
キースイッチには、Cherry MXスイッチの銀軸と黒軸をミックスしています。
[+]が白の部分が銀軸で、黒が黒軸です。Caps LockキーとWASDキーの[+]の下にある●はLEDを表していて、Caps Lockキーの下には白のLED、WASDの下にはピンク色のLEDを入れています。
デフォルトの状態だと不透明の白色キーに覆われていて、このままだとWASDのキーに入れたLEDがあまり綺麗に光らないので、VARMILOのサイトで同時にWASD用の半透明のキーを購入し、それに付け替えていました。
※ちなみに、X,V,M,Fnキーの柄はマスキングテープです。
…これはこれで可愛いのですが、なんだかWASDのキーキャップが全体の雰囲気とあまり合ってない…?
折角デザインをガーリーな感じにしたので、WASDももう少し淡くて可愛い感じが良かったな…と思い、今回思い切ってキーを自作することにしてみました。
キーキャップの自作のために用意するもの
キーキャップ自作のために用意したものはこちら。
- UVレジン液
- レジン液の着色剤
- UVライトまたはLEDライト
- キーキャップのシリコン型
- (なくてもいい)調色スティック
詳しく解説していきます。
レジン液
ハンドメイドアクセサリー制作によく使用される透明な液体素材で、その正体は樹脂です。
ハンドメイド品の制作によく使用されるのはUVレジンというもので、光によって液体が固まる性質を持っています。
近頃は100円ショップにもハンドメイド用のレジン液が売っているので、安く済ませたい場合は良い選択肢だと思います。
ちまたに販売されているレジン液は数多くの種類があって値段もピンからキリです。 高級なレジン液は独特の刺激臭が少なかったり、液体を固めたとき(硬化と言います)に縮みにくかったり、硬化後に色が変わりにくかったりと、いろいろな特徴があります。
私が今回購入した「星の雫」という商品は、硬化後に黄色くなってしまう現象(黄変と言います)が発生しにくい特徴があり、硬化速度も速く透明度がとても高いという特徴を持っています。
レジン液用の着色剤
前述のレジン液は、色つきのものを購入しない限り無色透明なので、無色透明なものを色づけするために着色剤を用意します。
100円ショップにも色々な色の着色済みのレジン液が販売されているようです。
UVライトまたはLEDライト
レジン液を固めるための光を照射する機械です。ジェルネイル(つやつやして長持ちするマニキュアのようなものです)を硬化するためのネイルランプで安価なものがたくさん販売されているので、手に届きやすいと思います。
使用するレジン液によってどの光で硬化するか異なるので、使用するレジンの仕様をよく確認しましょう。私が今回購入した「星の雫」は、UVライト・LEDライトのどちらでも硬化します。UVライトとLEDライトのどちらでも硬化できる場合は、LEDライトを用いた方が硬化が速いです。
私は昔ハンドメイド用に購入したUVライトを持っているのでそれをそのまま使用します。
キーキャップのシリコン型
今回の主役です。レジン液をキーキャップの形に固めるための型です。「キーキャップ 自作」などと調べるとたくさん出てきます。値段も比較的安価です。
私が購入したシリコン型のセットはこちら。
同封されていた説明書の日本語がとても怪しかったですが、情熱は伝わってきます。笑
(なくても良い)調色スティック&調色皿
こちらは、着色なしの無色透明のレジン液を着色剤で着色する際にレジン液と着色剤を混ぜるために使用します。
私は調色用の専用のスティックを購入しましたが、家庭にある楊枝や竹串などでも全く問題無いと思います。
いざ、キーキャップを自作
それでは、必要な道具が揃ったので、いざキーキャップを自作していきたいと思います。
型を洗浄して完全乾燥
まずはキーキャップのシリコン型を洗浄します。普通に水洗いした後、よく拭いて長時間しっかり乾かしました。
レジン液は水と相性が悪いので、水分がシリコン型に残っていると思った通りの形に固まらない場合があります。
レジン液流し込み・着色(キーキャップ側)
シリコン型を洗浄した後は、いよいよレジン液を型に流し込んでいきます。
レジン液はニオイがある場合があり、人体に良いとは言えないらしいので、換気に気をつけつつ作業します。私は換気扇直下のキッチンで作業しました。
レジン液と着色剤を均等に混ぜるためのお皿などを使って綺麗に混ぜ合わせたものを使った方が良いと思うのですが、今回は型の構造がとてもシンプルで深いので、型の中に直接レジン液と着色剤を入れて混ぜていきます。大雑把です。。
私は、星の雫レジン液を下のキーキャップ側に、溢れない程度にレジン液を入れ、
ピンク色の着色剤を2滴垂らし混ぜ混ぜしました。混ぜている課程で気泡が多く入り込むので、先端のとがったもので水面?表面に持ってきて潰します。
頑張って気泡をツンツンし続けても気泡は消せますが、簡単に綺麗にしたい場合はエンボスヒーターという道具で熱をかけながら温めると気泡が簡単に消えます。
レジン液流し込み(スイッチ軸側)
次に、蓋となる側の軸の穴にもレジン液を垂らします。こちらは見えない部分なので着色はなしでいこうと思います。
軸の部分が綺麗に成形できないとキースイッチにはまらないので、こちら側は絶対に気泡が入ることがないようにレジン液を多めに流し込み、ゆっくり丁寧に気泡を潰していきます。
この写真では、左上の1つにレジン液を入れている状態です。細かい気泡がいくつか入り込んでいあるので、スティックや楊枝などで潰しました。
ライトで硬化
写真を撮り忘れました…。
UVライトまたはLEDライトでレジン液を硬化します。レジン液のパッケージに、どのライトでどれくらい照射すると硬化するのかが記載されているので、それを参考にして光を照射していきます。
今回のキーキャップの型は結構深めなので、記載されているライトの照射時間よりも少々長めにUVライトを照射しました。
取り出し&バリ除去
型から丁寧に取り出します。レジン液が溢れた場合はバリになってかたの周りにひっついているので、はさみやペンチなどで取り除いて綺麗にします。
完成品はこちら
UVライトで硬化したあとのキーキャップはこちらです。
写真ではあまりわかりませんが、裏側はペンチでカットしているためあまり滑らかではありませんが、表面はかなりつるつるです。気泡も頑張って潰した甲斐ありほぼ混入していませんでした。
同じようにキーキャップを4つ作成し、WASDに実際に取り付けしてみた所が以下の写真です。
周りのキーキャップと多少形状が異なるものの、タイピングの上ではそんなに違和感がありません。
PCの電源を入れ、キーボードを繋いでみました。
ま、まぶしい…!ピンク色が付いてはいますが透明なので、光が直接目に入ります。
…レジン手芸的には成功ですが、ゲーミングキーボードのキーキャップとしては失敗かもしれません。。
問題点&次回変更するところ
少々思った通りとは違ったので、問題点をリストアップして次回に持ち越しとしたいと思います。
問題点1:まぶしい
まず一番の問題点としては「まぶしい」という点です。
LEDの光源が直接目に入るのは目にも大変良くない気がします。
対策としては、白色を少し混ぜて濁らせ、光が拡散するようにしたいと思います。
(うまくできるのかはよくわかりません。。)
問題点2:色が合ってない
元々のWASDのキーキャップの色がキーボードのテーマと合っていないのでキーキャップを自作しようと思ったわけですが、自作したキーキャップもピンクが強すぎて浮いている感じがします。
なので、ピンク色を少し薄くする+問題点1で挙げたように白を混ぜる ことでもう少しピンク色が落ち着くことを期待したいと思います。
次回に期待
というわけで一回目の自作キーキャップは期待通りにはならなかったので、キーキャップを継続しようと思います。
第2弾の自作キーキャップを作成しましたら次回以降の記事でご紹介していきますので、是非お付き合いいただけましたら幸いです。
コメント